観光需要とビジネス需要で、今までにない航空会社を目指す

Name: Bobby A Haque

Age: 50

Company: Asia Atlantic Airlines Co.,Ltd.

Post: President

College: 

Language: 日本語、英語、バングラディシュ語、ヒンディー語、パキスタン語

観光需要とビジネス需要で、今までにない航空会社を目指す

バングラディシュ出身。19歳のとき旅に出て1983年日本来日。
1985年、まだ従業員が30人程度だった株式会社インターナショナルツアーズ(現:株式会社エイチ・アイ・エス)に入社。
1988年に支店長、1991年本社仕入課課長。2005年関東営業本部長。2009年執行役員本社仕入本部長。2012年取締役。
2012年12月に株式会社エイチ・アイ・エス、タイ現地法人H.I.S. TOURS CO., LTD.、パンラート・バイヨークが出資しAsia Pacific Airlines Co.,Ltd(現Asia Atlantic Airlines Co.,Ltd)を設立。同社代表取締役に就任。

–事業内容を教えてください

バンコクを本拠地として設立したチャーター便の運航を行なう航空会社です。
日頃、皆さまが利用される定期便と異なり、用機者(チャーターをする会社(旅行会社等))の希望するルートや時間、機内サービスで、運航を行うことが可能です。
今まで経由便でしか行けなかった国や都市に、直行便で訪れることが可能となり、用機者の希望する機内食や飲み物等を提供することが可能です。もちろん、お一人でのチャーターも可能です。

 

–チャーター便のメリットは何でしょうか

定期便だと需要がある時期は満席になりますが、需要がない時期は空席が目立つ等、時期によりバラつきが出てしまいます。しかし、チャーター便は常に需要がある区間や時期にだけにしか運航しませんので、安定した収益を確保しやすいです。
これまでの運航実績といたしましては、日本線であれば成田-バンコク、関西-バンコクだけでなく、成田-ケアンズや関西-シンガポール、米子-バンコク、成田-バリ島等へのチャーターも実施いたしました。

 

–設立するに至った経緯を教えてください

日本では年間1700万人が海外に出国されています。そのうち6割の旅行者はパッケージツアーをご利用されるのですが、それらの商品は旅行代理店が開発しています。しかし好調だったパッケージツアーは911事件をきっかけにマーケットが縮小していきました。
航空会社は経費を下げたいとの思いから、パッケージツアーではなく直販に注力するようになり、時を同じくしてその頃からLCCも台頭し、旅行会社への座席供給量も減り、経営を圧迫する原因となりました。
エイチ・アイ・エス本社の会議で議論を重ね、「自分たちで航空会社を持つべきではないか」とのことで意見が一致し、設立するに至りました。

 

–なぜ日本ではなくバンコクで事業を始めたのでしょうか

ご存知の通りアジアの成長は著しく、中国だけでも10億人、アジア全体では30億人のマーケットがあります。
インドを含めたアジアを地図で見るとタイは中心に位置しており、コスト面、意思決定のスピードなどを鑑みるとタイが最も適した場所でした。エイチ・アイ・エスがアジア地域の旅行を得意としていたことも要因の一つです。

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–設立当初は苦労も多かったと思います

Asia Atlantic Airlinesはタイ現地法人H.I.S. TOURS CO., LTD.の会議室を準備室として借りてスタートしました。エイチ・アイ・エスは旅行会社としてのノウハウは持っていましたが、航空会社の経験はありませんでした。そのため以前、航空会社で働いていた経験豊富なプロフェッショナルの人材を採用し、就航へ向けて準備を進めてまいりましたが、初めてづくしな事ばかりで、且つタイの異なる商慣習等もあり、苦労の連続でした。

 

–事業を立ち上げてからわかったこともありましたか

航空会社は安全第一で、世界基準の厳しいルールとマニュアルに則って運営しています。そのため就航開始の何ヶ月も前から準備し、事業免許等を事前に申請する必要があります。
2012年12月に会社を設立し、7月中旬から運航を開始する計画を立てていました。日本発のチャーター便専門の航空会社ということもありPRは成功し、お客様からたくさんのご予約を頂きました。しかし飛行機のメンテナンスチェックに思いのほか時間がかかり、さらにその過程で予期せぬトラブルも発生し、期日までに免許が下りないという事態になりました。結果、弊社では運航することが不可能となり、予約していただいたお客様には他社航空会社をご案内しなければならないという大変なご迷惑をお掛けしてしまいました。
その後、無事に初便を運航することができましたが、ご迷惑をお掛けしたお客様のためにも、日々、安全運行とサービスの改善向上を図り、ご搭乗いただいたお客様にご満足いただける会社にしていきたいと思っています。

 

–今後の展望をお聞かせください

日本へのチャーターに限って申し上げますと、アジアからの訪日観光客は将来的に1500万人を超える見込みで、ビザも緩和傾向にあります。需要があるものの提供座席数が足りない路線があるので、そのような路線のニーズに応えることができたらいいなと思っています。
地方空港から直行便が飛んでいない国に就航することができれば、地域活性化にも大きく貢献できると考えています。観光需要とビジネス需要を掘り起こし、今までにない航空会社を目指していきます。

 

– Bobby社長は日本語がとても堪能です

日本語以外にも英語、ヒンディー語、バングラディシュ語、パキスタン語を話すことができます。
私が子供の頃、バングラディシュは貧しい国で政治不安が続いており、これからどうしようかと悩んでいました。19歳のときに家族を説得し、バングラディシュを出て世界を旅しました。様々な国を見て回りましたが、中でもアジアの先進国である日本に特に興味がありました。
日本をヒッチハイクして驚いたのは、経済発展している国にも関わらず日本語以外の言葉を聞く機会がほとんどないということでした。当時私は日本語を話すことができませんでしたが、これは大きなチャンスだと思いました。もし日本語さえ身に付けることができれば、趣味である旅行に関連した仕事に就くことができるし、バングラディシュと日本との架け橋になるような仕事にも携わることができると感じたからです。それからすぐに日本語の習得に取り組みました。

 

–エイチ・アイ・エスとしてスタディツアーの開発に携わったと伺いました

海外に行って現地企業の視察やボランティアに参加するスタディツアーは今でこそいろんな旅行会社が参入している領域ですが、大手旅行会社ではエイチ・アイ・エスが初めて開発した商品だったと思います。
ある日、目黒駅の駅前で若者たちがゴミ拾いをしていました。彼らに話しかけてみると、「誰かのためになることを始めたい。でも何を始めたらいいのかわからない。」という漠然としたボランティア精神と不安感があることがわかりました。
当時すでに世界中で活躍している若者はいたと思いますが、テレビや新聞で報道されることはほとんどありません。私はそういう人たちの活躍を見せることで、若者の心に火がつき大きく成長するのではと思いました。

 

–その後どういったきっかけでスタディツアーが開発されたのですか

日本がいかに豊かで恵まれているか。世界の現状とは何か。社会貢献とは何か。こういったことを日本の若者が自発的に考えるプログラムがあれば、若者の役に立てると思いました。
その頃、たまたま新聞で山口絵里子さんの記事を目の当たりにしました。彼女は、単身バングラディシュに渡り、世界に通用するブランドを作るという信念の下、幾多の苦難を乗り越えバッグメーカー・マザーハウスを立ち上げた人物です。
すぐに彼女に会いに行き、スタディツアーを手伝ってくれるよう依頼しました。彼女の現場から見える実際の苦労と信念を見てもらいたいと思い、スタディツアーを開始したのです。
今までの旅の目的とは異なるスタディツアーは若者を中心に人気となり、私の念願でもあった故郷であるバングラディッシュにダッカ支店を作ることもできました。

 

–最後に若者にメッセージをお願いします

とにかく行動することです。海外に出てみることです。言葉がわからないことは大きな問題ではありません。先ほども話したように私自身、19歳でバングラディシュを出たときは全く日本語を話すことができず、しかも無一文でした。そんな状況からでも今は楽しく過ごしています。
この世の中には行動しないとわからないことがたくさんあります。まずは行動への第一歩を踏み出して下さい。そして、海を渡り、広い世界を見てきてください。

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会社名 Asia Atlantic Airlines Co.,Ltd.
住所 Times Square Building 11th Floor, 246 Sukhumvit RoadKlongtoey,
Wattana Bangkok 10110 Thailand
設立年月日 2012年12月4日
資本金 5 億4,000万THB
社員数 176名
事業内容 航空運送事業
URL www.asiaatlanticairlines.com
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